法経短期大学部最後の同窓会

投稿日:2022年11月24日

岡山大学の中に1954年(昭和29年)に、勤労の傍らで学業に励む人々のために、主に法律・経済に関する専門教育として、山陽地方で唯一の国立の法経短期大学部(夜間部)があったことをご存じでしょうか。

1968年(昭和42年)3月31日に廃止されるまで、13年間、700余名の勤労学生が在籍しました。その後は、岡山大学法文学部2部(夜間コース)が設置されています。
法経短大卒業生は学校が廃止されても毎年同窓会を開催して、勤労学友の友好をしたためてきましたが、コロナのために、同窓会を中止していたこの3年の間に高齢のための物故者や退会者が増え、一番若い最後の11期生も後期高齢者となり、同窓会員の減少と高齢化により、本日(11月24日)の同窓会を最後に幕引をきました。私は最後の11期生として在籍しましたので、今回で同窓会が最後になるとの案内だったので、参加しました。1期生から11期生まで、54人の参加があり、女性は私一人でした。

法経短大時代最後の教官上野雅和先生(90才)がお祝いに参加して下さり、ご祝辞の冒頭に「おめでとうございます。」と。ものには初めがあり終わりがあります。同窓会がこれで終わりというと寂しい一面がありますが、何でも最後を看取ること、事の最後まで世話が出来るということは、良い事だと言われました。上野先生は中学生の時に終戦を迎えられました。敗戦国の日本で、世の中が180度変わって行く中、いろんな最後を看取り、良い経験をされたと言われました。現在、卒寿を迎えられた先生は毎夜、不思議にあの世に行く準備をしている夢をみるそうです。後、人生に何も思い残すことなく安らかにあの世へ旅立つ夢だそうです。

同窓生の中に、民話研究家の立石憲利氏がいて、民話を語ってくれました。15才より民話に興味を持ち、日本全国の民話の調査研究を続けて、これまで277冊の本を発行し、米寿までに300冊を目指しているそうで、大変お元気でした。

中にまだ、お元気な方が、同窓会が無くなっても、年1回どこかで会う計画を立てたいと提案されましたが、賛成の人は一人だけでしたので、提案を取り下げました。

お元気な方も、余生を我が家で、好きな事をしてゆっくりと過ごしたいと思っていらっしゃるのでしょうか。名残り惜しくも閉会後は三々五々と帰って行かれました。(大和田)

81e6b1904697d840afcaf279c3c85c6f-1

岡大の正門を入って左側を奥に行った片隅に、法経短期大学部が廃校になったことを記念して、昭和52年に記念碑を建ています。同窓会の帰りに、立ち寄り、仕事帰りの夜に自転車で通った若き日を偲びました。

正門から図書館への紅葉はまだキレイでした。
イチョウ並木は、もう葉が半分落ちて、ちょっと寂しい感じでした。

カテゴリー:学校・園関係

SNS
検索
ページトップ