2017(平成29)3月4日(土)
防災や福祉に関する山陽学園大学と中区役所の包括連携協定締結と中区役所新庁舎開所を記念して、山陽学園大・短大公開講座が3月4日(土)中区役所(中区浜)で開かれ、森茂さん(平井7丁目在住)が「楽しいねつ造『漱石の忘れもん』裏ばなし」と題して講演した。
講演する森茂さん
講演では、第12回内田百閒文学賞最優秀賞を受賞した短編小説「漱石の忘れもん」の創作のきっかけが、岡山文庫「岡山の夏目金之助(漱石)」に出合い、ふるさと平井を舞台にするヒントになったことや、明治という苦手な時代考証を避けるために、現代の研究者の講演テープを見つけ書き起こすトリックをねつ造したのに、テープの実在を信じる読者がいるなど、創作の裏ばなしを披露。「平井へのふるさと愛がにじんだ作品に仕上がった」と楽しく語りました。
また、山陽学園大の学生と一緒に訪ねた、漱石が降り立ったとされる三蟠港(同江並)や亡き兄の妻・小勝の再婚先の岸本家跡(東区金田)など、市内の漱石ゆかりの地をスライドで紹介しました。
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