「鼠尾馬尾鼠尾


 ”そびばびそび”と読みます。もじどおりに読むと、ネズミの尾、うまの尾、ネズミの尾、となりますが、どのような意味でしょうか。
 これは古来の作法にある言葉で、酒やお茶を注ぐときには、最初は鼠尾(そび)、つまり、ネズミの尾のように小さくちょろちょろと注ぎ、次に馬尾(ばび)、つまり、馬の尾のように多めに太く注ぐ、最後にもう一度鼠尾(そび)、小さくちょろちょろと注いで終わるのがよいという、こぼしたり溢れさせたりしないための教えです。
 元旦の朝は、「おとそ」で新年をお祝いされる方も多いでしょう。杯に注ぐとき、この教えのように注げば上手にいくでしょう。
 そのとき、”そびばびそび”と唱えながら注ぐと面白いかもしれません。