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今回の画像コメント・・・・・志野・瀬戸黒焼の人間国宝「荒川豊蔵」の資料館に行ってきました。(岐阜県可児市)

美濃焼の陶芸家であった荒川豊蔵は、桃山時代の志野焼に陶芸の原点を求めて古窯跡を調査するうち
志野焼の筍絵陶片を可児市久々利の山中で見つける。不明であった志野焼の窯元が現地であることを
知り、自らも古窯の近くに
「半地上式穴窯」を築いて志野の再現を目指したという(窯下窯)
この資料館は、荒川氏が亡くなる1年前に90歳で自ら開館。自分の居宅も窯のあった山上に建てて自然
に囲まれた場所で陶芸に没頭したようだ。
館内には、
志野、瀬戸黒、黄瀬戸、織部など素晴らしい作品をずらり展示。また、北大路魯山人、川合
玉堂など合作もあり人脈のすごさを示す作品も見える。いずれにしても、陶芸好きにはたまらない!

※展示品の中には、荒川豊蔵が本来は画家志望だったことから多くの絵がある。よく見ると、豊蔵の
 優しい心が伝わる様な絵も見られる。 また、志野焼の歴史発見につながった筍絵陶片と同じ絵を
 使った作品には「随縁」と名付けて、奥様に贈ったという温かい逸話もある。

                                                          撮影者  TKさん
 荒川豊蔵 資料館(岐阜県可児市久々利大萱:JR土岐市駅)    
大萱の山上へ登ると、資料館が現れる 資料館の入り口
 
志野焼の筍絵陶片を可児市久々利の山中で見つける 川合玉堂の絵を付けた瀬戸黒茶碗
茶杓も豊蔵作(枝の部分はくり抜かれている) 画家志望の豊蔵らしく、心休まる「絵」も多い
古窯近くに、自分の「窯下窯」を築く 資料館の山の下に仕事場があった
筆頭後継者 : 豊場惺也氏の穴窯
志野焼の後継者:豊場先生の「穴窯」・・・他にはない形の窯だ。荒川豊蔵と同じく自然豊かな環境である。
花の木窯・・・JR土岐市駅から荒川豊蔵資料館にタクシーで行く途中、岡山県出身で日本における陶磁学を確立した
     研究者であり、陶芸家の
「小山冨士夫」花の木窯跡に立ち寄りました。今はひと気のない窯跡ですが、
     居宅と窯が保存されている。小山氏の知人によると、葬儀は現地の山中だったということです。
花の木窯・・・穴窯に近い形状で市が保存している 「花の木窯」の石碑
居宅の裏庭に「大きな花の木」が実際にある 荒川豊蔵氏との親交が彼(中島誠之助)の書から伺える
     なお、過去の「Newアングル写真」は「散歩道コーナー」へ移動しています。

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