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学区内の古墳と貝塚

富山学区の北部に連なる操山山系は、古代には、南には「吉備の穴海」と呼ばれた瀬戸内海航路の要路が通り、北には肥沃で農耕に適した土地が広がっており、多くの人々が暮らす土地に隣接していたと想像されます。

古墳時代においては、有力者の死後は生活の場を見守るように山系に墓が造られました。山系に確認された古墳は130基ほどですが、実数はこれよりも多いと思われます。

また、平安時代から鎌倉時代にかけて形成された貝塚が、山系周囲の海岸沿いのあちらこちらで確認されています。

富山学区に限れば、古墳72基、貝塚10か所が確認されており、以下一覧に纏めてみました。

位置図・一覧表

主な古墳
遺跡番号 遺跡名 遺跡概況
2312 護国神社裏山古墳 円墳 径18m 高1.8m 箱式石棺
2313 旗振台古墳 方墳 20×15m 高4m 粘土槨
2316 沢田裏山古墳 円墳 径12m 高3.5m 左片袖式横穴式石室
2318 八畳岩古墳 円墳 径15m 高3m以上 左片袖式横穴式石室
2323 二又古墳 円墳 径10m 二股に分かれた横穴式石室
2329 金蔵山古墳 前方後円墳 全長165m 後円部径110m 後円部高18m 前方部幅72m 前方部高15.5m 竪穴式石槨
2352 石鉄山古墳 円墳 径13m 高2m 左片袖式横穴式石室
2399 操山101号墳 円墳 横穴式石室
2402 湊茶臼山古墳 前方後円墳 全長130m 後円部径70m 後円部高1.1m 前方部幅65m

学区内の古墳と貝塚のイラストマップ

※ 一覧表(PDF)はこちらをクリック → 「操山山系の古墳・貝塚一覧(富山学区関係)」

【参考文献】

一覧表は、『改訂 岡山県遺跡地図(2003年 岡山県教育委員会)』を基に、富山学区に所在する古墳と貝塚を抜粋したものです。イラストマップは、同地図を参考にして、富山学区とその近辺の古墳と貝塚の分布状況の概要を示したものです。

古墳の豆知識

古墳の形状

古墳の形状には様々なものがあります。上から見た時の形によって、円墳・方墳・前方後方墳・前方後円墳などと呼ばれます。

《古墳の形状》

古墳の形状(円墳) 古墳の形状(方墳) 古墳の形状(前方後方墳) 古墳の形状(前方後円墳(2種類))

石室の形状

古墳には埋葬施設として石室が設けられることがあり、竪穴式と横穴式があります。

石室の形状(竪穴式・横穴式)

横穴式石室の構造

横穴式石室は玄室(棺を安置する場所)と羨道(通路)の幅の違いによって、両袖式・片袖式・無袖式に分類されます。

横穴式石室の構造(両袖式・片袖式・無袖式)

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