土地のかみさま

ひぐるまさま

 この社は、地元では「ひぐるまさま」と呼ばれており、昭和40年代、旧撫川大橋の西側に在った稲荷宮(日車大明神)と地蔵堂を、足守川の河川拡幅工事のため移転し、一つのお堂にお祀りした。
 西側鳥居前の親柱には「皇紀二千六百年記念」の文字がある。鳥居も石燈籠も同じ時期(昭和15〜16年)に築造されている。
 平成17年5月26日、それまで個人名義のものだった土地を、法人化した「西向町内会」に所有権移転登記し、以後は町内会の管理となっている。


ひぐるまさま資料(PDF)
  ひぐるまさま写真集

須佐之男神社(すさのおじんじゃ)と八幡神社(やはたじんじゃ)

 西向かいわいは、昔から二つの神社を氏神様として祀る風習がある。ひとつは須佐之男神社、もうひとつは撫川八幡神社である。幟も両社を対にして立てられている。
 須佐之男神社は真言宗金華山観音院が奉仕したので、真言宗の宗徒の神社として神事をつかさどった。いっぽう八幡神社は、法正山信城寺(日蓮宗)が別当として奉仕したので、日蓮宗の宗徒の神社として神事をつかさどった。明治四年の神仏分離まで領主の庇護の下にあった日蓮宗と、それ以外の宗派の対立は容易には解決せず「真言と法華」の関係は継続している。