岡山県防災シンポジウム2008で勉強しました。
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 平成20年1月19日、山陽新聞社本社ビル1F さん太ホールで岡山県主催の防災シンポジウム2008が午前10時から午後4時までで開催されました。岡山県下の防災組織の会員がさん太ホールの席をうめるほどにたくさんの方々が出席され熱心に聴講され、最後の質疑応答も行政の遅れになんとか現実に追いついてほしい住民の現実的な要望がひしひしと感じられました。
 午前10時からは『地域防災リーダー研修会』で「地域防災を考える−災害犠牲者ゼロのまちづくり」と題して群馬大学片田教授が講演されました。その中で片田教授は最近地球温暖化が話題になっているが災害が地球温暖化の影響を受けて台風災害とくに豪雨災害が特にその影響を顕著に受けていると見られる。今までは何十年に1度というような豪雨であったが地球温暖化の影響を受けて何百年に1度というような豪雨が度々起きる可能性が出てきている。最近の異常気象の兆候が全て地球温暖化のせいではないと思うがその影響を多分に受けている。だから今までの自分のたかだか7〜80年の経験では計り知れない状況が起きてきている。
 そこで今何が必要かというと今まで自分が経験してきたことではなくて現在何が起きているか自分の感をよくとぎすませて異常なことが起きていればそれに自ら対処するようにしないと行政の判断に任せていれば手遅れになる可能性が大きくなると言うことである。災害の犠牲者を出来るだけ少なくするには行政の避難勧告を待つのではなくて各自が自らの判断で危険と判断するとそれに従って速やかに行動することが重要である。特に土砂災害等の危険地域と指定されている所ではそのために普段から住民の手で昔からの言い伝えとか古老の話とかをまとめてハザードマップを住民皆で作成し危険地域、危険な兆候を共有していることが必要であると説いている。
 午後からは『地域防災力向上シンポジウム』で1時から京都大学の河田センター長の講演で「災害から地域を守る」、2時半から「自然災害から地域を守るために」のパネルディスカッションが4時まで開催された。
 午後1時からは「災害から地域を守る」と題して京都大学の河田センター長が講演されました。主に南海地震対策と言うことで新潟県中越地震で被災した住宅を修理していなかった、増改築した古い住宅を耐震診断をせずに住み続けていたとか南海地震(M8.4)を想定した津波の水位変化のシミュミレーションをみせて、岡山でも特に市の南部では想像以上の高波が押し寄せる可能性があり、市南部のゼロメートル地帯では特に危険であることを認識していることだけでも必要である。財政的、物理的な面ではこのような異常外力発生の条件下ではハード整備だけでは限界があり、普段からの地域住民による自助共助が非常に重要になってくると説いている。パネルディスカッションの後、質疑があったがいずれも高潮の被害を受けたとか、岡山市南部のゼロメートル地帯の浸水問題とか行政をもってしても直ぐに解決できる問題ではなく、かといってほっておける問題は一つもないので地域住民がお互い助け合って知恵を出し合って少しでも犠牲者を少なくする方法はないかを考えていくしか方法はないのが結論である。結局自分の身は自分で守る、地域のことは地域住民で助け合い知恵を出し合っていくしかない。
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