2006年1月
   岡山市   原 自然情報       
岡山県自然保護推進員  十川 巡一

  越冬する昆虫達
 寒い冬昆虫は、どこで過ごすのでしょうか?

 この日は棚田のやねの石垣の傍を歩いてみました。
まず最初に見つけたのはキチョウでした。
よく日の当たる枯れ たシダの影です。暖かそうな場所でした。
でも、身動き一つしません、風があたらないよい場所でした。

 キチョウは萩などのマメ科の植物に卵を産み付けます。幼虫が葉を好んで食べるからです。

 今年、春に萩の木があるところに行ってみて下さい。きっと、キチョ ウを見ることができますよ。
冬眠しているキチョウ
冬眠しているキチョウ
 次に見つけたのは ヨモギハムシです。冬でもむしゃむしゃとヨモギを食べていました。冬眠はしないで、暖かい日は動いて一生懸命食べているのですね。
 
 次に見かけたのは、細い体のハナアブの仲間です。やはり飛び回っていました。ちいさすぎて写すことができませんでした。

 他に見つからないので帰ろうとした時、目のすみに何か田んぼに動くものが写り、振り返ると土の上を動く姿が見えました。近づいて見ると、思ったとおりテングチョウでした。すぐにカメラを向け写しました。

 テングチョウは冬でも暖かい日はよく飛びまわります。この日も10匹以上飛んでいました。
ヨモギの葉を食べているヨモギハムシ 湿った土に口を差し込み水を吸っているテングチョウ
ヨモギの葉を食べている
ヨモギハムシ
湿った土に口を差し込み水を吸っているテングチョウ